個人的評価: ★★☆ :忘れたころに観たい
『インセプション』(原題: Inception)は、2010年に公開されたレオナルド・ディカプリオ主演の、SF・アクション・スリラー映画です。
他人の潜在意識に侵入してアイデアを盗む産業スパイの活躍と、心理的な葛藤を描いた物語です。
- 制作年 :2010年
- 時間 :148 分
- ジャンル:SF / アクション / スリラー
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あらすじ、 ストーリー、 解説
ドム・コブは、他人の夢に潜入し、潜在意識から秘密を盗み出すスペシャリスト。しかし、その特殊な才能ゆえに、彼は最愛の子供たちが待つ自宅へ帰れない逃亡生活を強いられていた。
ある日、強大な権力を持つ実業家サイトーから、一つの依頼が舞い込む。それは、ターゲットの心に特定のアイデアを植え付ける「インセプション」という、極めて困難なミッションだった。成功すれば犯罪歴を抹消し、再び家族と暮らすための帰国を認めると約束される。
コブは「設計士」や「偽造師」ら精鋭チームを招集する。標的である御曹司ロバート・フィッシャーの潜在意識の深層へと、多層構造の夢を通じて潜り込んでいく。しかし、夢の階層が深くなるほどコブ自身の暗い過去が実体化し、作戦は危機的状況に陥っていく。
どんな方におすすめ?
お勧めできる方
- 複雑な設定の映画が好きな方
- 「考察」や「謎解き」が好きな方
お勧めできない方
- 分かりやすい映画を求めている方
スタッフ / キャスト(登場人物)
スタッフ
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 脚本:クリストファー・ノーラン
- 音楽:ハンス・ジマー
主要キャスト
- レオナルド・ディカプリオ
ドム・コブ役 - 渡辺謙
サイトー役 - ジョセフ・ゴードン=レヴィット
アーサー役 - マリオン・コティヤール
モル役 - エリオット・ペイジ
アリアドネ役 - キリアン・マーフィー
ロバート・フィッシャー役
個人的な感想 評価
*ネタばれが含まれる可能性があります。
私は評論家ではありません。映画を観たままの個人的な感想です。ご了承ください。
評価: ★★☆
★★★:何度でも観たい
★★☆:忘れたころに観たい
★☆☆:1回観れば十分
この映画は、映像の迫力や独創的な設定が絶賛される一方で、非常に複雑かつ難解な作品であり、一度の視聴で全てを理解するのは困難でした。観る人によって評価がはっきりと分かれる、非常に尖った映画だと思います。
物語の序盤では、他人の夢に潜入するルールやプロセスの説明が続きます。この情報量があまりに多く難解なため、人によっては途中で眠くなってしまう可能性があります。もしそうなれば、劇中で「夢の階層」を幾重にも進む展開と相まって、意識が戻ったときに「今観ている場面が夢なのか現実なのか分からない」という、皮肉にも映画の登場人物と同じ混乱を実体験することになる可能性があります(笑)。
本来の目的は、サイトーのライバル企業であるロバート・フィッシャー氏の潜在意識にインセプションを仕掛け、企業を解体させるというビジネス上のミッションです。しかし、作戦の最中にドム・コブの亡き妻モルが現れるなど、彼の個人的なトラウマが物語を侵食し、状況がごちゃごちゃになっていきます。夢の階層が深くなるにつれ、「結局、今何のために戦っているのか」という目的が分かりづらくなり混乱しました。
もっとスマートな解決方法があるはずなのに、わざと分かりづらい方法をとって視聴者を翻弄しているように感じられます。これは「設定のための設定」を優先し、あえて遠回りな構成にしていると言わざるを得ません。そのため、理屈の複雑さを楽しめるかどうかで、好みが極端に分かれる作品だと思います。
本作は、何度も見返して「モヤモヤ」を解消していく作品だと思います。
「スマートに解決する物語」を期待する方には不向きですが、あえて迷宮のような複雑さを楽しみ、細かな矛盾を考察することが好きな方向けの映画だと思います。


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