個人的評価: ★☆☆ :1回観れば十分
『戦国自衛隊 1549』は、2005年に公開された江口洋介主演の、SF・アクション映画です。
半村良の同名小説を原案に、福井晴敏が原作を書き下ろした作品です。1979年の映画『戦国自衛隊』のリメイクでありながら、ストーリーが全く異なります。
実験中の事故でタイムスルップしてしまった、的場一等陸佐率いる第3特別実験中隊を、かつて的場の部下だった鹿島勇祐をオブザーバーに、世界の消滅阻止と第3特別実験中隊の救出の為、同じ時代にタイムスリップし奮闘する物語です。
- 制作年 :2005年
- 時間 :119 分
- ジャンル:SF / アクション
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あらすじ、 ストーリー、 解説
西暦2003年10月13日、陸上自衛隊の東富士駐屯地で、的場一等陸佐率いる第3特別実験中隊が、対「ソーラーマキシマム」の人工磁場シールド発生装置の実験中に事故に見舞われ、演習場と共に忽然と姿を消す。
この事故から3日後、磁場の揺り戻しが起こり、消えたはずの場所から戦国時代の侍(七兵衛)と戦国時代の土壌が現代に出現する。
この事態を受け、消えた部隊が戦国時代にいると判明。的場の元部下である鹿島勇一二等陸佐を隊長とする極秘救出部隊「ロメオ隊」が編成される。彼らは、的場たちを現代に連れ戻すため、同じくタイムスリップの現象を利用して戦国時代へと向かう。
鹿島たちロメオ隊が到着した戦国時代で目にしたのは、行方不明となった的場たち第3特別実験中隊が、最新兵器を使って織田信長と手を組み、歴史を大きく変えようとしている光景だった。的場は戦国武将となり、圧倒的な現代の科学力と武力で天下を獲ろうと画策していたのだ。
鹿島は、的場を止め、歴史の改変を防ぎ、部隊を現代に帰還させるという、困難なミッションに挑むことになる。現代の軍隊と過去の武将たち、そして未来から来た自衛隊の武器が入り乱れる壮絶な戦いが展開される。
どんな方におすすめ?
お勧めできる方
- SF・時代劇アクションが好きな方
- タイムスリップ映画が好きな方
- 原作小説(福井晴敏)のファンの方
- 豪華キャストの競演を楽しみたい方
:江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、綾瀬はる、北村一輝など共演。 - 設定、違和感を気にしない方。
お勧めできない方
- 歴史考証の厳密さを求める方
- 1979年版『戦国自衛隊』のファンの方
- 過度なご都合主義や非科学的な描写が苦手な方
スタッフ / キャスト(登場人物)
スタッフ
- 監督:手塚昌明
- 脚本:竹内清人 / 松浦靖
- 音楽:shezoo
主要キャスト
- 江口洋介
鹿島勇祐 役:元陸上自衛隊一等陸佐。 - 鈴木京香
神崎怜 役:三等陸佐。鹿島と共にロメオ隊のメンバーとして同行する。 - 北村一輝
飯沼七兵衛 / 織田信長 役:第3特別実験中隊と入れ替わりに戦国時代からタイムスリップしてきた戦国武者。 - 綾瀬はるか
濃姫 役:信長の正室。 - 嶋大輔
三國 陸曹長 役:ロメオ隊のメンバー。 - 鹿賀丈史
的場毅 役:第3特別実験中隊隊長。自衛官であることを放棄し、織田信長として歴史改変を狙う。 - 的場浩司
与田 役:第3特別実験中隊隊員。天導衆。 - 宅麻伸
蜂須賀小六 役:戦国時代の武将。 - 中尾明慶
藤介 / 木下藤吉郎 役:後の秀吉。 - 伊武雅刀
斎藤道三 役:美濃の戦国大名。
個人的な感想 評価
*ネタばれが含まれる可能性があります。
私は評論家ではありません。映画を観たままの個人的な感想です。ご了承ください。
評価: ★☆☆
★★★:何度でも観たい
★★☆:忘れたころに観たい
★☆☆:1回観れば十分
この映画は1979年の作品のリメイクと聞いて鑑賞しましたが、元の作品とは全く異なる物語展開にまず戸惑いました。
全体を通して、あまりにも取って付けたようなご都合主義的な内容が多く、興ざめしてしまったのが正直なところです。まるで、アニメやゲームでよく見られるような、都合の良い強引な設定が目立ち、残念に感じました。
私自身は、一般的に「ご都合主義」と言われる展開にある程度は寛容なつもりです。ただし、それは「ありえそうな展開」で、なおかつ「もっともらしい説明」が加えられている場合や、アクションシーンであれば「演出でうまくカバーできている」場合に限ります。
特に気になった「突っ込みどころ」(違和感がある場面)は以下の通りです。
この映画で特に違和感を覚えた(突っ込みどころと感じた)点は以下の通りです。一つでも腑に落ちない点が見つかると、次々と気になってしまうものです。
突っ込みどころ(違和感がある場面、特に気になったところ)
- 自衛隊を除隊した鹿島を作戦に勧誘するという設定
自衛隊を除隊した隊員を、極秘の作戦に勧誘するという設定は、現実的にはまずあり得ないと思っています。なぜ除隊した隊員という設定にする必要があったのかが不思議です。現役隊員であれば、まだ納得できたかもしれません。 - 救出作戦におけるタイムスリップの根拠不足
最初のタイムスリップが偶然の事故によって発生したにもかかわらず、その後の救出作戦で、検証された説明や明確な根拠もないまま、同じ時代に意図的にタイムスリップできる点に強引さを感じました。科学的なプロセスや整合性がほとんど描かれておらず、物語の都合で展開が進んでいる印象を受けます。 - 事故でタイムスリップした第3特別実験中隊の設備が充実しすぎている点
わずか2年という期間で、近代兵器を動かせるだけの燃料施設が建設されていたり、コンピューター端末を維持・運用していたりするのは、普通に考えれば不可能です。リアリティに欠ける描写だと感じました。
他にもいくつか気になる点はありますが、ひとまずこれくらいにしておきます。
良い点を挙げるとしたら、戦車やヘリコプターといった現代兵器と戦国武者による壮大な戦闘シーンは、前作に比べてリアルで迫力があり、格段に良くなった点だと思います。
総じて、細かい設定を気にせず、純粋なエンターテインメント作品として見る分には楽しめるかもしれません。しかし、私個人としては、やはり前作の方が好きです。豪華キャスト陣の出演は魅力的でしたが、物語の整合性という点では、物足りなさを感じました。

