個人的評価: ★★☆ :忘れたころに観たい
『ペイチェック 消された記憶』(原題: Paycheck)は、2003年に公開されたベン・アフレック主演のSFサスペンス・アクション映画です。原作は、フィリップ・K・ディックの短編小説「報酬」です。
この映画のユニークな点は、記憶を消す代わりに報酬を受け取るという契約を交わした主人公が、あるプロジェクト終了後に受け取った19個の謎のアイテムを頼りに、失われた記憶の真実を追っていくという物語です。
- 制作年 :2003年
- 時間 :118 分
- ジャンル:SF / サスペンス / アクション
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あらすじ、 ストーリー、 解説
コンピューター・エンジニア、マイケル・ジェニングス。彼は企業の依頼で、機密プロジェクトのシステム開発を請け負っていた。しかし、プロジェクト終了後は、記憶を全て消去され、報酬を得ていた。
ある時、マイケルは3年間にわたる超極秘プロジェクトに参加する。プロジェクト終了後、記憶を消去された彼の手元には、見覚えのない19個のガラクタが入った封筒だけが残されていた。さらに自分は1ヶ月前に保有していた株を全て放棄しており、高額な報酬は一切手に入らなかった。
事実を信じられないマイケル。しかし、そのガラクタは、彼が未来の出来事を予測して残した、生き残るためのヒントだった。謎の組織に追われる身となったマイケルは、封筒の中のガラクタを頼りに、生き残るための戦いを始める。そして、彼が開発したシステムの恐るべき真実が明らかになる。
どんな方におすすめ?
お勧めできる方
- SFアクション映画がすきな方
- 深く考えずに楽しめる映画を求めている方
お勧めできない方
- 原作小説『報酬』の世界観を忠実に再現したものを期待する方
- 緻密なストーリー展開や整合性を重視する方
「ご都合主義」と感じやすい方 - 暴力シーンが苦手な方
スタッフ / キャスト(登場人物)
スタッフ
- 監督:ジョン・ウー
- 脚本:ディーン・ジョーガリス
- 音楽:ジョン・パウエル
主要キャスト
- ベン・アフレック
マイケル・ジェニングス役 - アーロン・エッカート
ジェームズ・レスリック役 - ユマ・サーマン
レイチェル・ポーター役 - ポール・ジアマッティ
ショーティ役 - コルム・フィオール
ジョン・ウルフ役
個人的な感想 評価
*ネタばれが含まれる可能性があります。
私は評論家ではありません。映画を観たままの個人的な感想です。ご了承ください。
評価: ★★☆
★★★:何度でも観たい
★★☆:忘れたころに観たい
★☆☆:1回観れば十分
報酬と引き換えに、自身が開発に関わった記憶を消すという物語の設定は、非常にユニークで面白いと感じました。
主人公は、あるシステムの開発後、当然もらえるはずの報酬を拒否し、代わりに謎のアイテムを残していました。記憶を失った後、なぜか自身の身が危険にさらされていることに気づきます。そして、残したアイテムがこの危機を回避するために不可欠なものであると判明します。何が起こるか分からない状況で、アイテムを駆使しながら奮闘する姿は、謎解き要素もあり、興味深く観ることができました。
しかし、この物語は記憶を消された後を前提に、主人公に襲いかかる危機を装置で予知しており、その為にアイテムを残します。そしてその残されたアイテムで危機を回避していき、最終的にその装置を破壊していくことに焦点を当てています。そのため、アイテムを何のために残したのか理解できないまま、とっさに使用する展開は、あまりにもご都合主義的だと感じてしまいます。この点が評価が分かれるポイントだと思います。
さらに深掘りするなら、未来を予知できる装置を開発したことがわかった時点で、こんな回りくどいやり方をせず、記憶を消去せずに装置を壊せば良いのでは、とも思います。あるいは、装置を壊す際に起こりうる危機を予知し、立ち回れば良いはずです。
もっとも、そうしてしまうと映画としては面白くならないので、仕方ない演出かもしれません。
設定は面白いものの、ご都合主義的な演出や展開が惜しいと感じる映画でした。

