個人的評価: ★★☆ :忘れたころに観たい
『ミュンヘンル』(原題:Munich)は、2005年に公開されたエリック・バナ主演の、サスペンス・スパイ映画です。原作は、ジョージ・ジョナスによるノンフィクション小説『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』です。
この映画は、実際に起こった事件であるミュンヘンオリンピック事件に対する、パレスチナの過激派組織「黒い九月」へのイスラエル諜報特務庁(モサド)による報復作戦をベースに描いたフィクションです。
- 制作年 :2005年
- 時間 : 163 分
- ジャンル:サスペンス / スパイ
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あらすじ、 ストーリー、 解説
1972年、西ドイツのミュンヘンで開催されたオリンピックで、パレスチナ過激派組織「黒い九月」によるイスラエル選手団の襲撃事件が起きる。多くの犠牲者を出したこのテロ事件に対し、イスラエル政府は報復として、事件に関わったとされるパレスチナ人11人の暗殺を計画する。
モサド(イスラエル諜報特務庁)のエージェントであるアヴナーは、この極秘任務の実行部隊のリーダーに選ばれる。彼は家族と離れ、正体を隠してヨーロッパ各地を転々としながら、チームの仲間と共に暗殺対象者を追っていく。チームは標的を正確に特定し、手製の爆弾や銃を用いて次々と暗殺を遂行する。任務は一見順調に進むかに見えるが、暗殺の過程で、彼らは予期せぬ事態に直面していく。例えば、標的ではない人間を誤って巻き込みそうになったり、アヴナー自身や仲間の命が狙われる危険に晒されたりする。
追う者と追われる者の立場が入れ替わるかのような緊張感の中で、アヴナーは暗殺という行為の倫理的な葛藤や、任務の先に本当に平和があるのかという疑問を抱き始める。
彼は暗殺者としての生活の中で、仲間との連帯を感じる一方で、極度のストレスとパラノイアに苦しめられていく。任務が長期化し、犠牲が増えるにつれて、アヴナーは徐々に精神的に追い詰められていく。この暗殺作戦は、アヴナーに何をもたらしたのか。彼の抱える葛藤、そして残されたチームの運命は…。
ミュンヘンオリンピック事件:
1972年9月5日に西ドイツ(当時)のミュンヘンで開催されていたオリンピックの選手村で、パレスチナの過激派組織「黒い九月」がイスラエル選手団を襲撃し、人質にとったテロ事件です。
イスラエル政府は、事件の首謀者とされる人物を暗殺する極秘報復作戦を承認し、実行しました。
どんな方におすすめ?
お勧めできる方
- 社会派ドラマや歴史的事件に興味がある方
- 政治的なテーマや国際紛争に関心がある方
- サスペンスが好きな方
- スティーヴン・スピルバーグ監督作品が好きな方
お勧めできない方
- エンターテイメント重視の映画を見たい方
- スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ』や『ジュラシック・パーク』といった娯楽性の高い映画を期待している方。
- 暴力的・残酷な描写が苦手な方
- 政治的映画が苦手な方
- 批評家の評価を重視する方
スタッフ / キャスト(登場人物)
スタッフ
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 脚本:トニー・クシュナー / エリック・ロス
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
主要キャスト
- エリック・バナ
アヴナー・カウフマン役:主人公。報復作戦チームのリーダー。 - ダニエル・クレイグ
スティーヴ役:チームメンバー。 - キアラン・ハインズ
カール 役:後始末役(清掃役) - マチュー・カソヴィッツ
ロバート役:ベルギー出身の玩具職人で、爆弾の専門家。 - ハンス・ツィシュラー
ハンス役:書類偽造の専門家。 - ジェフリー・ラッシュ
エフライム役:アヴナーに任務を指示するモサドの連絡員。
個人的な感想 評価
*ネタばれが含まれる可能性があります。
私は評論家ではありません。映画を観たままの個人的な感想です。ご了承ください。
評価: ★★☆
★★★:何度でも観たい
★★☆:忘れたころに観たい
★☆☆:1回観れば十分
この映画は、スティーヴン・スピルバーグ監督の作品ですが、『インディ・ジョーンズ』や『ジュラシック・パーク』といった娯楽性の高い作品とは異なり、民族や政治的思想を扱う重いテーマです。そのため、娯楽性の高いテーマを期待している方には向かないかもしれません。
映画では、テロに対し、正当な報復という形で対抗します。しかし、標的を殺害するたびに、新たな脅威や報復の対象が現れます。さらに、報復を実行する側にも脅威が及び、結局、報復は連鎖し何も解決しないことを訴えているように思います。深く考えさせられる物語です。

