映画(DVD・ビデオ)

A.I. 紹介・感想

個人的評価: ★★☆ :忘れたころに観たい


『A.I.』(原題: A.I. Artificial Intelligence)は、2001年に公開されたハーレイ・ジョエル・オスメント主演の、SF映画です。

母に愛されたいと願う少年ロボットが、本物の人間になるために『青い妖精』を探し求める物語です。

  • 制作年 :2001年
  • 時間  :143 分
  • ジャンル:SF

DVD、ブルーレイ購入

レンタル


あらすじ、 ストーリー、 解説

地球温暖化が進んで一部の都市が沈み、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに多くの資源を必要としないロボットが活躍する近未来。
サイバートロニクス社のホビー教授は、世界で初めて「愛」をプログラムされた子供型ロボット、デイビッドを開発する。デイビッドは、不治の病で冷凍保存された息子を持つヘンリーとモニカの夫妻に試験的に引き取られた。モニカは当初戸惑うが、デイビッドを「愛の対象」として認識させるプログラムを起動し、彼を家族として受け入れる。
しかし、本物の息子マーティンが奇跡的に回復し、家に戻ってきたことで状況は一変する。人間である息子との間に軋轢が生じ、ある事件をきっかけにデイビッドは家庭に置くには危険な存在と見なされてしまう。メーカーに返却すれば解体・廃棄されることを知ったモニカは、彼を救うために独断で深い森へと遺棄した。
母に愛されたいと切望するデイビッドは、童話『ピノキオ』に出てくる「青い妖精」に自分を本物の人間にしてもらえば、再び母のもとへ帰れると信じる。彼は逃亡中のジゴロ・ロボット、ジョーと共に、ロボットを排斥する過酷な人間社会を彷徨いながら、自らのアイデンティティと愛の行方を求めて世界の果てを目指す。

どんな方におすすめ?

お勧めできる方

  • 深く考えさせられる人間ドラマが好きな方
  • 主演ハーレイ・ジョエル・オスメントの天才子役時代の演技を観たい方
    『シックス・センス』でも注目を集めました。

お勧めできない方

  • テンポの良いアクションを期待する方
    未来社会を舞台にしていますが、戦闘シーンはほとんどありません。静かに進むシーンが多く、物語のテンポは緩やかです。
  • 爽快でスカッとする映画をもとめている方

スタッフ / キャスト(登場人物)

スタッフ

  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • 脚本:スティーヴン・スピルバーグ
  • 音楽:ジョン・ウィリアムズ

主要キャスト

  • ハーレイ・ジョエル・オスメント
    デイビッド役
  • ジュード・ロウ
    ジゴロ・ジョー役
  • フランシス・オーコナー
    モニカ・スウィントン役

個人的な感想 評価

本作はロボットの視点で物語が展開します。母親に愛されたい一心で「本物の人間」になることを願い、童話『ピノキオ』に登場する青い妖精を追い求めるその内容から、「現代版ピノキオ」とも呼ばれています。

主演のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技は驚異的です。その表情やロボットらしい独特の動きなど、細部にわたる表現力が素晴らしいと感じました。

この映画が問いかけているのは、「AIに感情(愛)は必要なのか」という非常に難しいテーマです。劇中でデイビッドは「母親に愛されたい」という願いから、母の関心を引こうとひたすら行動します。しかし、愛の形は決して一つではありません。例えば、メーカーに返却すれば解体される運命にあったデイビッドを、あえて森に遺棄して逃がしたモニカの決断も、一つの愛の形だと言えます。単に優しくするだけでなく、生存を願って突き放すことも愛です。

また、愛とは本来、一方的に求めるものではなく、他者との関係性の中で育まれるものです。愛されるためにどのような行動をとるか、その積み重ねの結果として得られるものだと思います。

ロボットを単なる「道具」として見るならば、感情は必要ありません。一方で「人間」として扱うならば、感情があっても良いのかもしれませんが、それが必要不可欠かどうかは疑問が残ります。結局のところ、それはロボットと接する人間側がどう感じるかによって変わってくる問題なのだと思います。

最終的にデイビッドは人間にはなれませんでした。しかし、高度に進化した後世の存在によって再現された母親と、最初で最後の幸せな一日を過ごし、添い寝をしながら共に眠り(機能を停止)につきました。彼自身がそこに幸福を感じられたのであれば、それで良かったのだと思います。

ロボットの目線から愛や人間性について考え、深く感情移入できる人間ドラマを求めている方にはお勧めの映画です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました